比べるのは昨日のピノッキオ=ME

40代後半でギャンブル依存&モラハラ夫と離婚、50代おひとりさまのおっかなびっくりはじめの一歩

理想の離婚ーモラ夫と別れる

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離婚それもモラ夫

モラ夫がカンタンに離婚に応じることはありません。なぜなら、妻や子供を自分の価値をアゲるモノのように考え、しかも彼らは世間体をかなり気にしています。この年で独り身になるなんて、彼らのプライドが許してはくれません。

しかも彼らには、案外心を許せる相手がいないので、自分の思い通りになる妻と子供のいない生活なんて考えられないのです。

そんなわけで、ほったらかしにしていたくせに、妻子に異常に執着しがちです。彼らのこのような性質上、モラ夫と別れるためには、時間をかけた周到な準備が必要です。私は離婚の作戦を立てるためにこちらの本を参考にしました。

 

こちらの本は、「すべて」と言っているくらい、モラハラの基礎知識から、モラ夫の見分け方、離婚の方法、法的サポートまで網羅していて、この1冊でモラ夫に充分対処できます。この本では、モラ夫と距離を置くため、別居することを勧めています。モラ夫の場合、協議離婚が難しいこと、離婚裁判に至った場合、別居期間があると裁判に有利に働くという理由からです。すぐには、別居できないという場合、まず相談施設や弁護士に相談することも勧めています。

 

私の場合、元夫のモラハラがそれほどエスカレートしていなかったこと、子供が大きくなっていたため、家財道具が非常に多く、引っ越しが大掛かりなことを考慮し、別居を思いとどまりました。

まず無料の法律相談に行き、協議離婚に関することを相談しました。担当してくれた弁護士さんは、私の準備についての注意点と、養育費の算定、交渉の持っていき方などをアドバイスしてくれました。私の話を親身になって聞いてくれた弁護士さんからは、まずは協議離婚を目指してみるよう勧められました。

弁護士さんに依頼せずに、協議離婚を試みたのは、いきなり弁護士が登場したら、元夫の闘争本能に火をつける恐れがあったからです。それに、私の周りに、弁護士に依頼したからうまくいった・・・みたいな人が少なかったのもあります。まず、自分で交渉をすすめて、それでうまくいかなかったら、弁護士に依頼することにしました。

まずは、協議離婚を目標に、離婚の条件を決めました。それがこちらです。

 

    私の離婚の条件

1. 子供の親権は私が持つ。
2. 慰謝料はいりませんが、養育費は算定分要求。
3. 財産と年金は分割。
4. これらの取り決めに関する公正証書の作成。
5. 現在の家から私たちが出ていく。
6. 子供の面会は自由。 

モラ夫との交渉

 この条件を夫にバーンと突き付けた!
と言いたいところですが、実際にはあえて丁重に、低姿勢でお願いしました。こちらの記事にも書きましたが、初めからモラ夫に向かって強気の上から目線でいくのはご法度です。よろしかったらご一読ください。

 

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1.子供の親権


この件で、最初からモメました。「お前の収入では、あいつらを養うことなんかできない」「生活できるわけないだろう」と、元夫はまくしたててきました。彼にとっては、父親であるという自分のプライドを保ってくれる大切な存在です。どうしても手放したくないので、彼はかなりひどい言葉を使って私を責め立ててきました。

私は、子供をこれ以上モラ夫の生き方に付き合わせたくなかったので、一歩も引く気はありませんでした。でも彼につられて、私も興奮して言い返したら、私の負けです。私は低いトーンで、元夫の勤務先には転勤があり、数年先には地方に行かなくてはならない。中・高校生を地方に連れていくことはできず、かえって子供たちのためにならないことを何日も繰り返し説明しました。

そうは言っても、彼が延々と責め立ててくるので、内心ひやひやしていました。2週間ほどして、子供たちが彼についていくことをやんわりと拒否すると、彼は親権を諦めてくれました。

2.慰謝料はなしだが、養育費は算定分要求

モラハラ被害に対する慰謝料や解決金を請求することもできますが、その額はそれほど多くなく(200万円程度)、その分調停が長引き、裁判に持ち込まれたりします。ケチなモラ夫にこの額を請求して、逆上されるのはかえって面倒です。慰謝料は請求しないかわりに、養育費を算定分要求しました。算定分というのは、夫婦それぞれの収入と子供の年齢に応じた「適正養育費」を算定するために裁判で使用される表に基づいた金額です。
元夫はこの額が高すぎるといって、減額を求めてきました。そのかわり、子供が大学進学後も卒業まで支払うと言ってきたので、その条件で減額を受け入れることにしました。

3.財産分与と年金分割

我が家の共有財産は、預金、車でした。家、土地、借金がなかったのは幸いです。また預金の3分の1程度は、双方の実家から頂いた、子供のお祝いやお年玉を貯めたお金でした。養育費を算定分より減額したので、預金は家族4人で等分に分けることを提案しました。つまり、彼が4分の1、私が子供の分も含め4分の3ということになります。結果としては、この取り分が子供の大学進学費用となったので、彼は父親として面目が立ったと言えます。
年金分割は、素直に同意してもらえました。このあたりから、彼にあきらめが入ってきたようです。


お金の管理をモラ夫がしているとこの辺りが難しくなってきます。隠し財産などがあったりもします。できれば最初から弁護士を依頼することをおすすめします。私の場合は最初の借金返済のときに、財産管理の一切を私にしたことがここで功を奏しました。そのときは絶対に離婚したくないと思っていたんですけどね。

4.公正証書の作成


以上の取り決めに関して、公証役場で公正証書を作成します。公正証書は、将来養育費が支払われなかった場合、また年金分割の手続きのときに必要です。しぶしぶですが、これも元夫に同意してもらいました。

5.私たちが今の家から出ていく。

契約を苦手とする元夫が、自分で家を借りてすぐに出て行ってくれるとも思えず、私と子供たちが、家を出ていくことにしました。彼はすんなりと受け入れてくれましたが、子供たちがまさかの大反対。お父さんが出ていけばいいのにと言って、引っ越しも手伝ってくれません。子供にとっては物心ついてからずっと住んでいた家だったので、思い入れがあったようです。

この家に住み始めてから借金問題が明らかになったので、私には嫌な思い出が多かったし、雨漏りするほど古い家です。家賃が高かったので、「お母さんには家賃が払えないから」と子供を説き伏せ、強引に引っ越しました。

ところが、自分で借りた部屋に引っ越して、私の気分は劇的に良くなりました。夫と別れたことよりも、『きれいな』『自分で選んだ』部屋に住むことがこんなに気分のいいことなのかとびっくり。学校が遠くなってしまった子供たちには申し訳なかったけど、彼と離れたこともあって、精神の安定を得られました。

6.子供の面会

子供たちは、すでに中高校生になっていたので、面会や連絡の制限や条件は設けず、彼と子供の間で自由にやりとりするように伝えました。ところが、離婚して数年経ちますが、彼が子供たちに会いにきたのは旅行のお土産を渡すために数回来たのみ。子供を食事などにも連れ出したことはありません。残念ですが、モラ夫らしく、子供も自分の利用価値でしかないのかなと思います。

 

その他

 

私の場合は、離婚後も元夫の姓を名乗っています。理由は、子供たちが大きくなっており、私の旧姓への変更を拒否したこと、また私自身が結婚して今の土地に移り住んだため、旧姓に戻してもメリットが感じられなかったからです。

 

果たして理想通りの離婚だったのか?

 

私の主張はだいたい通りましたが、元夫との話し合いは、順調に進んだわけではありません。彼は「自分が損しているかも」と思ったときに、交渉を拒否したり、合意を撤回したりします。そのたびに、「損はしてないよ」というスタンスで丁寧に説明し、最初から交渉やり直しです。まさしく「3歩進んで2歩下がる」みたいな進み方でした。

ようやく交渉がまとまり、離婚届に判を押す段階になって、彼は「やっぱり離婚しない」と2回もごねました。彼は離婚が回避できないと思ったら、タガが外れてしまったように、すっかり理性を欠いていました。

今まで言えなかったことを私にぶつけてきたり、相当昔のことを蒸し返してきたり、私のことを価値下げしてきたり。でも、ここで言い返したら今までの苦労が無駄になると思い、同じ土俵に乗らずにこちらから謝ったりもしました。

結局、この3か月間の交渉で彼のことが完全に嫌いになってしまいました。それまでの結婚生活で、彼にいいところもあったのに、その記憶が全部消えるほどです。私はいろんな人から情報収集して、離婚交渉のダメージを最小限にしようとしていました。短期間で協議離婚をまとめられたので、結果としては理想どおりでしたが、精神的ダメージは最小限でもありませんでした。

 

それでも、相手が元ギャンブラーのモラ夫だったため、普通(?)のモラ夫と離婚するよりハードルが低かったと思います。ギャンブラーは現役、離脱中問わず、お金に関する意識が混濁しています。お金がどの位あればいいのか、使っていいのかのモノサシがぐにゃぐにゃです。だから、将来の予算をまっすぐ測ることができない。慰謝料、養育費、生活費、財産分与、生活費のことを考えようとしても、かすみがかかったように、よく見えなくなっている。元夫と交渉しているとそんな風に感じました。